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『スポットライト・世紀のスクープ』の感想と紹介

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監督:トム・マッカーシー
脚本:ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー
出演者:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、他
配給:ロングライド
日本公開:2016年

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簡単なあらすじ

ボストン・グローブ紙の「スポットライト」チームが、神父の犯した性的虐待事件をスクープした実話。

前回紹介した『炎628』に引き続き、今回も実話の映画を紹介します。

『スポットライト・世紀のスクープ』とは、2002年にボストン・グローブ紙が報道した、カトリック司祭の性的虐待事件に関する顛末を映像化した映画であり、第88回アカデミー賞で作品賞を受賞しています。ちなみに、カトリック教会の総本山であるバチカンでも認められており、バチカン放送のコメンテーターは、この映画を「誠実」「力強い」と讃えたそうです。

「実話をそのまま映画にした」という感じでした。物語が面白く、ハラハラさせられる場面が多くあります。最初は小さな疑惑から始りますが、物語が進むに連れて、カトリック教会が隠蔽してきた大規模な事件があらわになる過程は、非常に見応えがありました。

カトリック教会の神父と、ボストン・グローブ紙の記者について

最近観た『沈黙-サイレンス-』という映画で宗教とは何か、神とは何か、と考えさせられましたが『スポットライト・世紀のスクープ』を観て、私の中で聖職者のイメージはだだ下がり。皆が皆、性犯罪を犯すダメ神父ではないということはわかっているのですが、あまりに多い加害者と被害者の数。そして、それを隠蔽してきたカトリック教会に不信感を覚えずにはいられません

神父による性的虐待を研究している人物によると、妻を持つことが許されず、性的交渉も禁じられていることが関係しているのではないかとのこと。そもそも、この研究をしていたのはカトリック教会の神父であり、バチカンもそれを知っていて隠していたのです。恐ろしい…。

貧困層や父親のいない家庭をターゲットにして、性的虐待をしている神父たちは卑劣で幼稚だと思います。逆にイメージアップしていったのが、ボストン・グローブ紙の「スポットライト」チームの面々。彼らは、様々な妨害を受けながらも怯むことなく真実を暴いていきます。

教会には、司法まで歪めてしまうほどの権力があるというのだから驚きです。あまり宗教の影響を受けていない日本にいると、いまいちピンとこない問題ですが、そんな権力者に立ち向かうには相当な勇気が必要だったはずです。

スクープ記事が出回る瞬間の、緊張感とカタルシスが最高でした。何年も前から問題になっていたにも関わらず、つい最近まで表沙汰にならなかった事件。それを追求した「スポットライト」チームに賞賛を贈りたいと思います。彼らこそ、真のジャーナリストです

まとめ

『スポットライト・世紀のスクープ』は世紀のスクープがどのようにして発覚し、そして公開されたかを事細かに描いている映画であり、この事件を知っている方も知らない方も必見の作品です。カトリック教の教えが悪なのではなく、巨大化した組織が暴走した結果、こんなおぞましい事件が横行してまったのではないでしょうか。

ちなみに、私はこの映画を見ている最中、同じく新聞記者の物語である『クライマーズ・ハイ』という作品を思い出しました。

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