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第四回・映画の撮影技法

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今回は、ズームとドリー、スローモーション、トラッキングショットを紹介します。

ズームとドリー

ドリーショットとズームショットは似ていますが、撮影方法が違います

まずはズームショット。カメラを固定したまま、近づいたり遠ざかったりするのがズームショットです。1950年代に導入されたズームレンズによって、カメラを動かしたりレンズを交換しなくても、焦点距離を変えられるようになりました。

そして、ドリーショットはカメラを台車などに乗せて撮影される手法で、カメラが固定されているズームショットとは違い、焦点距離は一定のままカメラ自体を移動させます。ズームイン、ズームアウトと同じように、近づいたらドリーイン、遠ざかればドリーアウトと呼ばれます。

両者の違いは、カメラが移動するしないだけではありません。ズームはカメラが固定されているので、視点も固定されたままです。しかし、ドリーの視点は一定ではないので画角が異なります、見た目もドリーのほうが、実際に移動しているように感じるのです。

使われ方も似ており、近づいたり遠ざかったりしなければ発見できない要素を見せたり、後に重要になる人物や物をアップで映したりします。他にも、被写体の顔に徐々に近づいていき、緊張感を煽る演出でもよく使用されます

前回紹介しためまいショットは、ドリーとズームを組み合わせたものです。

スローモーション

スローモーションはいろいろな使われ方をしています。クエンティン・タランティーノ監督は『レザボア・ドッグス』のオープニングで使用し、ウォシャウスキー姉妹の『マトリックス』では、バレットタイムと呼ばれる、非常に手間のかかるスローモーションが使われています(上の動画がそれです)。

映画によって使われ方は多種多様です。一概にどんな使われ方が悪いとはいえませんが、インパクトのある演出なので、意味もなく多用している映画はあまり好きではありません。スローモーションの使い方が上手い監督はガイ・リッチーなどでしょうか。

彼の作る映画のアクションシーンでは、スローモーションが巧みに使われています。最近では、スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』の終盤で使用されたスローモーションが印象的でした。

トラッキングショット

トラッキングショットとは、被写体の動きに合わせてカメラを移動させながら撮影するショットです。前後左右、他にも様々な方向からカメラが追随します。上記で紹介したドリーショットと混合してしまいそうですが、見分け方があります。

被写体に関係なく近づいたり遠ざかったり、カメラが自由に動き回るのがドリーショット。被写体の動きに合わせて移動するのがトラッキングショットです

よく使用されるのは、長回しと呼ばれるワンショットが長いシーンです。人物の状況や、周囲の環境を明確にする際に用いられたりします

トラッキングショットは重要性を強調している場合が多く、そのシーン自体が重要だったり、最終的に重要な場面に繋がっているかもしれませんので注目してみてください。

ちなみに、キューブリック監督がよく用いる手法でもあります。

まとめ

なんだか重要、重要と繰り返し書いているような気がします。映画は、重要なシーンの連発ということですね。一見、重要でないようなシーンでもメチャクチャ面白かったり、後のシーンに繋がっていたりする映画を作る人がいます。

みんな大好き、タランティーノ監督です(偏見)。

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