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第三回・映画の撮影技法

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第一回
第二回

今回は、ロングショット、肩越しショット、めまいショットを紹介します。

ロングショット

ロングショットは視点が広いので、シーンの始まりに導入して舞台となる場所を見せる、エスタブリッシング・ショットとして頻繁に使われています

もちろん人物もロングショットで映される場合がありますが。視点が広すぎて表情がわかりずらくなってしまうので、表情よりも人物と周囲の関係性を強調したり、人物の全身を見せたいときに使われています。人物が複数集まったグループショットにも適しており、リーダーを中央に置くなどしてグループ内の力関係を示唆している場合があります。

ちなみに、シーンの終わりに使われているロングショットは、人物や舞台の変化を伝えてくれます。

肩越しショット

オーバー・ザ・ショルダーとも呼ばれています。会話のシーンや何かを見ているシーンで、必ずと言っていいほど使われている技法です。その名の通り、肩のすぐ後ろにカメラを配置して撮影されています。

会話のシーンでは、話している人物がカメラの方向を向いており、聞いている人物の肩がフレームの一部に映し出されます(逆パターンも時々見かける)。メインの人物の手前に肩が映し出されることにより、フレーム内に奥行きを作りだす効果があり、映画監督によって千差万別な演出があります

たとえば、浅い被写界深度で背景をぼかしてメインの人物に注目させたり、ハイアングル、ローアングル、人物が占める空間の量で力関係を表している場合などです。

めまいショット

アルフレッド・ヒッチコック監督が『めまい』で用いた撮影技法です。ドリーショットとズームショットを組み合わせたショットであり、被写体に向かってドリーインすると同時にカメラでズームアウトすると、被写体のサイズは一定のまま背景を急激に変化させることが出来ます(ドリーとズームは後々、紹介します)。

めまいショットは、人物に突然起こった現象による恐怖、混乱、怒りなどを伝えるほか、ドラックや飲酒による酩酊感も表現できます。かなりインパクトのある演出ですので、頻繁に使われることはありません。

急激な変化だけではなく、判別しづらいほど緩やかに使用することにより、人物が感じている疎外感などを伝えている場合もあります。

まとめ

今回紹介したロングショット、肩越しショットは様々な使われ方をしています。かなり広い範囲を映し出す超ロングショットや、奥の話をしている人物ではなく、手前の肩にピントを合わせた肩越しショットなど、映画監督によって様々な演出を見ることができるので、その意図を考えながら映画を観てみるのも楽しいです。

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